パニック障害のクライアント様から気づかされたこと
「パニック障害なのですが、アロマテラピーでなにかできることはありませんか?」
先日1本の電話がありました。
「はい、いろいろ方法はありますよ」と私。
こういったお問合せは多く。
いつも通りにアロマテラピーについて説明をしました。
アロマテラピーに関しては全くの初心者のようなご様子でした。
「一度お越しいただいて、心地よい香りはどれかお試しください」
いつも通りのご案内をしたところ。
「家から出られないんです」とのことでした。
そのあとどのくらい電話でお話ししたでしょうか。
- パニック障害と診断され通院している
- アロマテラピーでなにかできないか
- どの精油を選べばいいのかわからない
- 家から出ることができない
- 車の運転もできない
- でもどうにかできないかと思って勇気を出して電話をしてみた
『家から出ることができない』というのが、とても胸に刺さりました。
自分の意志で外出することもままならないのがとてもしんどい。
私のところへお越しいただくことは、とても高いハードルだということでした。
そして。
「差し支えなければ、私がお家にお伺いしてもよろしいでしょうか?」と私。
「体調がよく、外出ができるようになったらお越しください」なんて、とても言えませんでした。
私で、アロマテラピーで、何かできるのであれば。
何かお手伝いさせていただきたい。
そう思いました。
「本当に不調の人は、家の中で苦しんでいるんです」
今まで想像できていなかったことでした。
そのような状況のなか、私に電話をしてきてくれたその気持ちを受け止めたかったのです。
ご予約をいただき、今日は出張してきました。
お医者様でいうところの往診といったところでしょうか。
いろいろお話をお伺いしました。
アロマテラピーのこともお話ししました。
精油の香りも1つ1つ嗅いでいただきました。
最初は緊張していたご様子でしたが。
香りを確かめるごとに表情が変化していくのがわかりました。
途中途中で休憩をしつつ、ゆったりとした時間でした。
一般の方たちは、ディフューザーを使って精油の香りを拡散させる方法しか知らなかったりします。
皮膚に塗布したり
数種類の精油をブレンドしたり
私にとっては日常的なことですが、そうではないのだなということもわかりました。
いろいろな取り入れ方を提案し、今回はロールオンのオイルと入浴剤を作りました。
- グレープフルーツ
- ローズウッド
- イランイラン
この3種をお選びいただきました。
- カモマイル・ローマン
- オレンジ・スイート
- ベルガモット
- マンダリン
- マジョラム
- ラベンダー・アングスティフォリア
精油の作用を考えて、これらの精油も候補に入れていたのですが。
香りを嗅いでみたところ苦手だということでした。
精油の作用だけで選択するのは、やはり対処療法的な方法です。
その人が心地よいと思える香り。
それが正解なのですね。
私が片付けをしていると
「精油の写真を撮ってもいいですか?」と。
「どうぞどうぞ」。
うれしそうに、楽しそうに写真を撮られている姿を見て。
私も幸せな気持ちになりました。
精油で、香りで。
心や身体が安らぐ時間が少しでも増えますように。
今回、はじめてのことですが出張してみてよかったです。
今まで続けてきたことを、こうしたカタチで提供できるのだということ。
クライアント様に気づかされました。
「外出できず、家で苦しんでいる人の希望になれば」
こうしてブログに投稿することも、ご理解していただけました。
ありがとうございました。
これからの私の仕事の1つとして、出張対応もありだと思いました。
私で、アロマテラピーで、何かできるのであれば。
何かお手伝いさせていただきたいです。