植物によっていろいろ
アロマテラピーに欠かせないのが精油(エッセンシャルオイル)。
最近はアロマテラピーの専門店も増えたり、精油を取扱いしている雑貨屋さんも少なくありません。
ネットショッピングも当たり前の時代になりました。
昔にくらべると随分手に入れやすくなったなと思います。
精油の定義
先週の高校の授業では、精油の基礎についての授業をしました。
精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、果実、心材、根、種子、樹皮、樹脂などから抽出した天然の素材で、有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質である。各植物によって特有の香りと機能を持ち、アロマテラピーの基本となるものである。
日本アロマ環境協会の定める精油の定義です。
ナードアロマテラピー協会の精油の定義は
芳香植物から抽出した芳香分子の集合体で、成分の添加・除去などを一切行っていないもの。化学的に検証を行い、分類・同定したケモタイプ精油。
と定めています。
植物から抽出されたもの
ここが1番大事なことです。
市場には類似品がたくさん出回っていますので、ちゃんとしたものを見極める目も必要になってきます。
精油の抽出部位
高校の授業はアロマテラピー検定の内容に対応しているので、覚えてもらいたいポイントがいくつかあります。
精油の科名、抽出部位、抽出方法
これは必須暗記項目。
ロメオブルーでレッスンをしているナードアドバイザーコースでも、必ず理解・暗記してもらいます。
オレンジ、ラベンダー、ローズなど、精油の種類はたくさんあり。
抽出部位や抽出方法はそれぞれ違います。
オレンジ・スイートは果皮から。
果肉ではなくて、皮。
小学校の給食のときに、みかんの皮を折り曲げて目にめがけてピュッと飛ばしていませんでした?
あれが精油。
みかんの皮でキッチンのシンクをこすり洗いするとピカピカになるのも、精油成分の特徴を利用しています。
油汚れをオレンジ精油を使ってお掃除するとピカピカに落ちますよ。
こちらはクローブ。
カレーやチャイなど、スパイスとして使用するのは乾燥した蕾ですが。
精油はこの蕾がフレッシュな状態のものを水蒸気蒸留法で抽出します。
歯医者さんの香りとしてインパクトがありますが、香水を作るときに1滴足すだけで全体の香りのイメージが変わります。
大好きな香りです。
サンダルウッドは木部。
葉ではなく、木の部分です。
以前はサンダルウッドと言えばインド産でしたが、インド産はほぼ流通しておらず。
オーストラリア産やニューカレドニア産のものがほとんどです。
呼吸が浅めになっている人にはおすすめの香り。
足の浮腫み・冷え対策にも欠かせません。
- 精油ごとに抽出部位は違うということ
- 植物全体からではなく、部分的に抽出されるということ
ここ、理解しておきたいポイントです。
高校の授業で
先週の授業では、庭のティートゥリーを切って持っていきました。
- 葉そのものの香り
- 手で少ししごいてみたあとの香り
- 精油の香り
3種の香りを嗅ぎ比べてみましたが。
そもそもティートゥリーの精油自体が学生たちには不人気なのです。
雨も降っていたので、スッキリするのには最適な香りなのだけれどね。
彼女たちの嗅覚の許容範囲はこれから広がっていくのでしょう。
テキストの上だけでの勉強ではなく、実際にその植物に触れ、香る。
そんなレッスンを心掛けています。