ルームスプレーの実習
今週も高校でのアロマの授業がありました。
私が授業をしているのは美容科の学生たち。
美容学校の通信課程にWスクールで通い、高3の3学期に美容師国家試験を受験します。
そう、美容師の卵たち。
美容室、美容師の在り方が多様化してきている今。
アロマテラピーやハーブなど、植物療法についてのスキルがあれば、仕事の幅は広がります。
都内や関西方面ではヘナ専門店であったり、ヘナだけでなく様々なハーブや精油を使用するノンケミカルなサロンが増えてきています。
・・・岡山ではまだまだなのですが。
流行しているからヘナ、というわけではなく。
パーマ液やカラー剤のアレルギーを持っていたり、皮膚が弱いという方は年々増えています。
ガン患者さんや妊活中の方も。
石油由来のものを使用したくないという方たちのために。
ヘナは1つの選択肢です。
やがて美容師として働く学生たちに、少しでも今の現状を知ってもらえるような授業をしたいと思っています。
今週の授業では、化学物質過敏症についての話しをしました。
精油は臭く、香水はよい香りという学生たち。
洗剤、柔軟剤、香水、シャンプー類。
私達の身の回りには石油から作られた合成香料をしようしたものが溢れています。
そしてそれらは過剰な香りを放っています。
香害。
それらの香りでなんだか頭痛がするかも、という程度ならまだしも。
頭痛、痒み、発熱、不眠、精神的不安定など、深刻な症状が出てくるのが化学物質過敏症。
その香り、大丈夫?
というようなお話しをしました。
今はピンとこなくても別にいいのです。
あ!高校の授業で聞いたことあるかも!
って思い出してもらえれば。
美容師の仕事に結びつけてもらえたらと願っています。
実習はルームスプレー。
◆ルームスプレー(30ml分)
材料
- 精油 6滴
- 無水エタノール 5ml
- 精製水 25ml
作り方
- 無水エタノールを計量し、ビーカーに入れる
- 精油を加え、よく混ぜる
- 最後に精製水を加え、更に混ぜる
- スプレー容器に移し、ラベルを作製し貼る
ポイント
- 精油は水に溶けず、アルコールには溶けるので、まず無水エタノールに精油を混ぜる。
- 無水エタノールは引火性があるので火気に注意。
- よく振ってから使用する
- 2週間程で使い切る
- オレンジスイート精油のように、色がある物もある。シミに注意する。
オレンジスイートやレモン等、柑橘系の香りが人気でした。
作製後、2週間以上すぎた場合は拭き掃除に使用するのもおすすめです。
オレンジは油を分解してくれるので、とてもサッパリとした拭きあがりになりますよ。
床掃除やトイレ掃除にぜひ。