よい眠りのためのアロマテラピー
ここ2年ほど、睡眠時間を確保することを優先的に暮らしています。
昨日は20時就寝、今朝7時起床。
11時間眠りました。
よく眠れた朝は1日とても良いコンディションで過ごすことができます。
ココロもカラダも。
これはちょっと病みつきになってしまい。
数年前からは考えられないくらい、早寝早起きな私になりました。
ロメオブルーにお越しいただくお客様には、慢性的な睡眠不足であったり、お薬を飲まないと眠れない状態であったりする方が少なくありません。
睡眠がいかに大切か、今日はまとめてみました。
眠ること
私たち人間は一生の約3分の1を眠りに費やしています。
夜間に眠り、朝起きて活動するという周期を繰り返し。
眠ることは生存するために不可欠で積極的な生理現象です。
生きるため、脳の活動のために、眠る必要があります。
そしてその睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠の繰り返しで、これを睡眠周期といいます。
睡眠周期
まず、人の意識は覚醒と睡眠の2つの生理現象として区別ができます。
そして睡眠は急速な眼球運動が見られるレム睡眠と、ノンレム睡眠との2つに分けることができます。
ノンレム睡眠はさらに4つの段階に分けられます。
覚醒 | α波が50%以上 | |
レム睡眠 | 急速眼球運動 | |
ノンレム睡眠 | 睡眠段階1 | α波が50%未満 |
睡眠段階2 | 睡眠紡錘波が出現 | |
睡眠段階3 | δ波が20%以上 | |
睡眠段階4 | δ波が50%以上 |
つまり、覚醒と5つの睡眠段階に分けることができます。
- 入眠直後は急激な深い眠りに入る
- その後レム睡眠が訪れる
睡眠周期は平均90分程度で1つのサイクルを作り、一晩で4~6サイクルが出現すると言われています。
レム睡眠
- 急速眼球運動が特徴(repid eye movement の頭文字でREM睡眠)
- 夢を見ることと密接な関係
- よく眠っているのにも関わらず、脳波上は各政治と区別が困難な波形
- 心拍数や血圧は大きく変動
- 速い呼吸と無呼吸を繰り返す
- 骨格筋の活動は消失
- からだを休めるための睡眠
ノンレム睡眠
- 4つの段階に分けられ、睡眠段階3,4を徐波睡眠とも言い、深い眠りと言われる
- 急速眼球運動は無い
- 心拍数の減少
- 血圧低下
- 呼吸数減少
- 骨格筋の活動はノンレム睡眠に入ると減少し始める
- 脳を休めるための睡眠
睡眠の調節は以下のことが関与しています。
- 体内時計によるサーカディアンリズム調節や覚醒時間の長さによって睡眠の質と量が決定されるホメオスタシス現象
- 神経系による制御や睡眠物質
サーカディアンリズムとは
私たちの体には生まれつきの時計が備わっています。
生物時計や体内時計とも言い、毎日規則正しいリズムを刻んでいます。
サーカディアンリズムは概日リズムとも言い、約24時間の周期を持つリズムです。
人間は本来25時間の周期を持っていると言われています。
この1時間のズレを、目から入る光や社会のリズムによって無意識のうちにリセットし、24時間の生活に適応しているわけです。
体内時計をコントロールするホルモン
サーカディアンリズムの同調に最も重要なのは光です。
網膜への光刺激は脳の視床下部にある視交叉上核に伝わり、サーカディアンリズムを昼夜サイクルに同期させます。
この情報は脳の松果体にも伝わります。
松果体はサーカディアンリズムを調節する重要なホルモンのメラトニンを産生分泌する内分泌器です。
メラトニンの産生は網膜からの光により抑制されるため、夜間は高く、日中は低い日内変動を示します。
メラトニンが合成分泌され血中濃度が高くなると眠くなります。
つまり、朝は太陽の光を浴び、夜は強い光にさらされないことが大事だということ。
古代の人間のように、日の出とともに起き、日没とともに眠るのが理想的なのです。
そしてメラトニンには次のような作用があると言われています。
- 心拍数の減少
- 体温の低下
- 誘眠
- 抗酸化
- 免疫細胞の活性化 など
身体を休ませるのには十分な睡眠をとることが大事だということがわかります。
その他のサーカディアンリズムや睡眠に関連するホルモン
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睡眠の役割
なぜ睡眠が必要なのか。
*人における断眠の実験の結果では
- 断眠2日目・・・怒りっぽくなり体調不良や記憶障害、集中力が低下
- 断眠4日目・・・妄想、ひどい疲労感
- 断眠7日目・・・震え、言語障害
*動物実験では
- 体温や体重の異常
- 免疫機能の失調により死に至る
ということがわかっています。
睡眠の目的は
- からだを休める
- 脳を休める
- 記憶を固定する
- ケガの修復や成長
- ストレスの発散
- 免疫力の保持 など
個人的に気になっているのは、陳述記憶は徐波睡眠の間に固定されるという説。
今日の出来事や感情、勉強したこと、物の名前などを覚えるのが陳述記憶。
しっかりと記憶するには、きちんと眠ることは大事なのです。
よく眠るためにアロマテラピーを
アロマテラピーを活用することで、よい眠りに導くことができます。
ディフューザーなどの専門の道具を使用するのも良いですし。
スプレーを作って、眠る前にシュッとひと吹き。
スキンケアに使うコットンに精油を垂らして、枕元に置くだけでも心地よいです。
誘眠作用のある精油
- マジョラム
- ラヴィンツァラ
- レモンバーベナ
- イランイラン
- カモマイル・ローマン
- プチグレン
- ベルガモット
- ユーカリ・レモン
- ラベンダー・アングスティフォリア
- ラベンダー・スーパー
- リトセア
- レモングラス
- レモンバームなど
睡眠を誘発させる作用のある精油はたくさんあります。
芳香浴、入浴剤、トリートメントなど。
活用していただけたらと思います。