ストレスを理解する
「休みの日は予定を入れて忙しくしている」
先日、テレビ番組で明石家さんまさんがそう話していました。
みなさんご存知の通り、さんまさんってじっとしていられない人なんですよね。
ショートスリーパーでも有名で、数時間の睡眠時間で足りているのだとか。
私の場合は、予定が詰まっていると逆にダメです。
何の予定もなく1人でボーッとする時間がないとイライラしてきます。
小さい頃からそんな感じで、家でぬりえや折り紙をするのが好きでした。
病院や塾などの用事がある日は、朝から気負ってしまっていた記憶が。
ストレスの感じ方は人それぞれです。
アロマテラピーのレッスンのなかでも学ぶ、ストレスについてまとめてみました。
ストレスとストレッサー
*ストレスとは
身体的、精神的、社会的な異常刺激(怒りや不安、出血、酸素不足、飢餓、中毒、感染、やけど、筋疲労、寒冷・暑熱など)が加わったときに起こる体の変化・反応のこと。
*ストレッサーとは
ストレス状態を作り出す原因となる刺激のこと。
私たちはストレスを感じたとき、非特異的な全身的防御反応を起こし、ストレスに対抗しようと自分自身を守ろうとします。
この反応のことを汎適応症候群(セリエ症候群)と言います。
汎適応症候群とは
カナダの生理学者セリエ(H.Selye, 1907~1982)が提唱したストレス学説。
セリエは生体が外部から熱や圧力などの強い刺激を受けたり、障害を受けたり、体の中になんらかの有害物質や異物が入り込んだときに、生体が一定の変調をきたすことを見出し。
その刺激の種類によらず、実験ラットの組織に現れる下記の3つの変化を発見・発表しました。
- 副腎皮質の肥大
- 脾臓や胸腺の萎縮(糖質コルチコイドの免疫抑制作用により萎縮)⇒免疫力低下
- 胃・十二指腸の出血や潰瘍(糖質コルチコイドによる胃酸分泌亢進、自律神経系による胃粘液分泌炎症)
彼はこの状態を汎適応症候群と呼びました。
セリエの発見後、これらの生体反応に関する多くの研究が行われています。
ストレス反応の時間経過による状態の変化
①警告反応器(ショック期)
- 血圧降下
- 体温低下
- 副腎髄質からアドレナリン分泌(交感神経を通じて)
- 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の分泌促進(視床下部ー下垂体を通じて)
②警告反応器(抗ショック期)
- 副腎皮質からの糖質コルチコイドの分泌量増
- 副腎皮質が肥大
- ショックからの立ち直りが起こる
③抵抗期
- ストレスに対する抵抗力が維持される
④消耗期
- ストレッサーが長期になるとエネルギーに限度があるので消耗していく
- 浮腫
- 血糖値降下
- 副腎皮質の機能低下
警告反応期に起きる2つの反応
①SAM系
- 交感神経ー副腎髄質系の自律神経反応
- 副腎髄質からアドレナリンが分泌
- 血液中にブドウ糖が増加し、血糖や血圧低下を防ぐ
②HPA系
- 視床下部ー下垂体ー副腎皮質系の内分泌系の反応
- 視床下部の室傍核から副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンが分泌
- 下垂体前葉から副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)放出
- 副腎皮質から糖質コルチコイドが分泌
ストレスによる身体の不調
上記でまとめたように、ストレッサー感覚器系を介して脳に伝わります。
そして脳から視床下部に伝達され、自律神経系、内分泌系、免疫系の反応を引き起こします。
最初はストレスに負けないように私たちの体はがんばるのですが、長期戦になってくると疲弊していきます。
- 胃・十二指腸の潰瘍
- 過敏性腸症候群
- 糖尿病
- 蕁麻疹
- アトピー性皮膚炎
- 夜尿症
- メニエール病
- うつ
- 睡眠障害
- 摂食障害
- 頭痛
- 倦怠感
- 月経周期の乱れ などなど
ストレスによって引き起こされる不調はたくさんあります。
ストレスにはアロマテラピーを
そこで活用できるのがアロマテラピー。
良い香りを嗅ぐだけで。
自律神経系、内分泌系、免疫系のバランス調整(恒常性の維持)に繋がります。
皮膚に塗布することで、精油の薬理作用が心身に働きかけます。
例えば自律神経調整作用、誘眠作用、鎮静作用のある精油を。
- イランイラン
- カモマイル・ローマン
- ネロリ
- プチグレン
- ベルガモット
- ラベンダー・アングスティフォリア
- リトセアなどなど
トリートメントや入浴剤、芳香浴などに使用方法はたくさんあります。
これらのことをしっかりと学びたい方には、ナードアロマテラピー協会のアドバイザーコースをおすすめしています。
レッスンでは身体のことを学び、それに合わせた精油や植物油、ハーブウォーターについてしっかりと学べます。
私自身がナードの認定校を始めたのは、精油を使用することで自分自身のライフスタイルが変わったからです。
我が家には救急箱が無いんですよ。
なぜなら、精油でほとんどカバーできているから。
私の経験も、レッスンでは惜しみなくお伝えしています。
アロマテラピーのことを実践的に学ぶには最適なカリキュラムです。
忘れてならないのは
アロマもいいけどコレも大事です。
肉食。
私のストレスケアに肉食は欠かせません。
笑