Aランクのヘナや、染料が含まれているヘナに振り回されないように

ナードアロマテラピー協会認定校・AEAJ総合資格認定校 アロマとヘナのサロン・スクール ロメオブルーです。

寝ヘナ171207


毎月新規のヘナのお客様にお越しいただいています。

  • はじめてヘナをする
  • 今までヘナをしている


新規のお客様はこの2パターンになります。

はじめてのお客様には初回にヘナについて説明をします。
そして、ヘナ歴のある方はこれまでと、これからのご希望をお伺いします。

そのときに
「あれ?」
と思う機会がたまにあるのです。

時間が経っているのにキレイな色のまま?

それは白髪が多めで、私よりもヘナ歴の長い新規のお客様でした。

初回ご来店時。
髪の状態を見させていただいたのですが、とても良い状態でした。

不自然なとても良い状態。

最後にヘナをしたのは半月ほど前。
二度染め。

二度染めというのは、まずヘナだけで全体を染め。
約1時間後にヘナを洗い流します。
次にインディゴを白髪の部分に塗布します。
手間も時間も掛かりますが、白髪の多い方は二度染めが基本です。

時間が経つと段々とヘナとインディゴは色が落ちていき、白髪部分は伸びてきます。
白髪が多めの方は、このくらいからイライラしてくるそうです。

そしてこのお客様。
確かに白髪部分が伸びてきてはいるのだけれど、ヘナもインディゴもキレイな状態のままでした。

んんん?
キレイ過ぎるんです。

二度染めしたときの色の変化

二度染めは、先にインディゴが落ちてきます。
ヘナは意外としっかり染まっています。
つまり、前回染めた部分はダークブラウン~オレンジに色が変わってきます。

これをこのまま放っておくと、白髪~オレンジ~それまで染まっている部分の3色のコントラストに。
そう、あまり美しい状態とは言えません。
見える部分だけでいいから小まめにヘナしましょうよ!
って、私がつつくのはこの理由だからです。

このお客様。
これがキレイなままだったのです。
・・・ということは。

魔法の言葉『Aランク』の天然ヘナ

私自身の勉強のために、どちらのヘナなのか商品名をお聞きしました。

  • 開発者が直接インドで買い付けている
  • Aランクのヘナなので、とてもよい品質


・・・久しぶりに耳にした『Aランク』のヘナ!

ヘナの仕事を始めた頃、よく目にし、耳にした『Aランク』とか『AAAランク』
ロメオブルーで使っているIndeyHerbsの代表・河本さんに何度もしつこく質問しましたっけ。

ホームページに大きく書かれていたり、Aランクの認定証の写真まで掲載していたり。
私が???って思うくらいなので、一般の方は信じてしまうのは仕方ないと思います。
現役の美容師でもきっとそう。
ヘナを取り巻く状況ってこんな感じなのです。

ヘナの成分表示

ヘナのランク付けに対しては、私はもう全然動じません。
お客様へとても冷静にお伝えできます。

でもどうしても腹が立つのは、成分の偽り。

現在の法律では、化粧品は含まれている全成分を割合の多い順に表示しなければいけません。
ヘナとして販売されているものは、当然ヘナのみが表記されています。

ヘナラベル


ナチュラル(ヘナ)のラベルには『ヘンナ』と記載。

ブラウンラベル


ハーバルブラウンのラベルには『ナンバンアイ葉、ヘンナ』と記載。
⇒インディゴの割合が多いので、ナンバンアイ葉が先です。

様々なヘナ商品が販売されていますが、最近は敢えてカラー剤がミックスされているヘナもあります。
ケミカルヘナと言われています。

とあるメーカーで『ヘナカラー』として販売されている商品。
そのホームページを見てみると。

ケミカルヘナラベル


こんな感じでいろいろと含まれているわけです。
そしてチェックしてほしいのがHC赤3とか、HC青2たち。
これ染料のことです。

ヘアカラー剤で起きるジアミンアレルギーは、パラフェニレンジアミンという成分が原因です。
カラー剤で痒みや痛みを経験したことがある方は、このジアミンが含まれていないかチェックをすると思います。

確かにこの商品はジアミンは含まれていないので、ジアミンアレルギーは起きません。
でも、結局ジアミンに変わる化学染料で髪を染めるということは。
将来的に出てくる可能性の高いアレルギー問題などは避けられないのでは?と思います。

このメーカーのようにきちんと成分を表記しているのは、良いと思います。
メーカーとしては当然のことなのですが笑。
ヘナ?って一瞬思うけれど、ラベルを確認すればそうではないということがわかりますから。

問題なのは、化学染料が含まれているのに『100%の天然ヘナ』として販売されている商品たちです。
それに気づくことなくサロンで使用している美容師たちです。

いつもは自宅でセルフヘナだけど、今回はちょっと贅沢にサロンでしてもらおうっと!
ところが、施術中から頭皮に刺激があり、帰宅後には皮膚がただれて汁が出てきた。
こういった悲しいお話しが減らないのは、そういったところに原因があるのです。

今回違和感に気づいたきっかけ

こういったヘナのダークサイドなお話しを聞く機会があると、私の中で要チェックなメーカーはいくつかあります。
日々お客様にヘナをしているので、いろいろなお話しも聞くことができるし。
いろいろな髪の状態を見て、触れることができます。

今回のお客様は、以前???と思ったメーカーの仕上がりととても似ていたのです。
そのとき???と思い、公式サイトで確認したのです。
HC染料を使用しているということを。
でも、そのときのお客様は『100%天然ヘナ』だと思って使用されていました。

染め上がりの髪のツヤ感も、やはりヘナのみの商品とは全然違います。
ややマットな色味でした。
そんな経験もあり、今回気づけたのだと思います。

カットやパーマはできない私ですが。
ヘナに関しては、どんどん経験を積み重ねていっています。

割り切った使用方法もある

別のお客様のお話しもご紹介します。
白髪染めからヘナに切り替えて、もう少しで1年くらいの女性です。

友人達と一緒に外出先で写真を撮ったところ。
白髪染め時代に傷んでしまっている部分の髪が、キンキンな状態で写っていて愕然としたらしいのです。
もうすぐ30年振りに開催される中学校時代の同窓会があり。

「こんな状態ではダメ~!カラー剤で染めてもいいかしら?」
お電話をいただきました。

いろいろとお話しして、辿り着いた答えは。
「ダメ~!というストレスがなくなるのなら、染めちゃってもいいと思いますよ」

せっかくヘナ続いているのに・・・というのが本音ですが。
30年振りの同窓会
ここはキラキラしてきてもらいましょうか。
そう思ったのです。

そして先日、再びヘナにお越しいただいたのですが。
キンキン毛の部分はキレイに染まっていました。
ご近所のサロンで染めていただいたらしいのですが、使用したのは『ケミカルヘナ』。
そう、染料が入っているヘナなんです。

「染料が入っているヘナです」
美容師からちゃんと説明もあったそうです。

これはとても理想的なパターンですよね。
お客様自身の目的、理解。
そして美容師側の理解。

割り切って使用する『ケミカルヘナ』。
これもアリなのだと、勉強になりました。

成分表示の偽装。
これだけは許しません。


3月19日(火)にIndeyHerbsの代表・河本和紀さんに倉敷へお越しいただくことになりました。
今回は新商品のモロッコのヘナ達のご紹介がメインになるかと思いますが。
こういったヘナに対しての疑問や不安を、直接質問できる貴重な機会でもあります。
詳細はまだ正式決定ではありませんが。
⇒今、インドに視察中なのです。
決まり次第ご案内します。

どうぞお越しください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次